Qコボットの壁倍率の件で伺いたいのですが、添付資料の赤丸部分の寸法(高さ方向)2730ですが、内法ではいくつでしょうか? 又は、土台や梁の寸法はいくつでみているのか教えていただけますでしょうか。また、柱が120角でも大臣認定として扱ってよろしいですか? 内法寸法の許容範囲はありますか?

A

大臣認定試験時の試験体

910×2730(芯々寸法)→ 805×2587.5(内々寸法)

1820×2730(芯々寸法)→1715×2587.5(内々寸法)

※ 梁:105巾×180成、柱:105角、土台:105角。

■ 断面寸法
・柱、土台、梁、胴差及び桁の断面寸法は1 0 5 × 1 0 5 m m 以上とされています。
→ 柱径が120角でも、問題ございません。

■ 内寸法の許容範囲 ・当該項目については、大臣認定書及び性能評価書には記載されておりません。
→ 通常想定される施工誤差は問題ないと考えます。

■ 階高について
大臣認定書及び性能評価書には記載されておりません。
階高に関する考え方は、日本建築学会刊行「木質系耐力壁形式構造に  関するQ&A」におきまして以下の記載がございます。

「耐力壁の高さに関する規制は法律、政令、告示のいずれにも示されていないが、通常の建築物の階高に相当する壁高さを想定して建築基準法施行令第46条第4頁表1や昭和56年建設省告示第1100号の倍率は設定されていることはいうまでもない。~中略~具体的にいえば、2700~3000mm程度の高さを想定しており、これを超えたり、下回ったりする高さの壁を耐力要素として構造上カウントしたい場合には、何らかの低減、もしくは割増しなどを行って安全側の設計となるように配慮すべきである」

コボットは上記背景から、認定試験を2730mmの壁高さで実施しておりますが、大臣認定書には壁巾の記載のみで壁高さの記載はございません。

前述の書籍におきまして、様々な壁高さに対する実験結果が記載されております。

(事例-筋かい)
高さ3500mmの場合、2730mmと3000mmの平均値に比べて1/120rad時の耐力が65%に低下。
高さ4000mmの場合、同様に約50~55%程度に低下。

(事例-構造用合板)
高さ3500mmの場合、3000mmに比べて耐力・剛性は85%に低下。
高さ4000mmの場合、3000mmに比べて耐力・剛性は78~80%に低下。

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