Q吹き抜け部分(2.7m×3.15m)に、コボット水平ブレースを採用しました。計算方法は許容応力度計算です。 水平構面の耐力は、5.81kN/mを採用しています。審査機関から、「水平コボットに関して実験体と形状相違です。実験にて耐力が決まっている為、実験体と異なる形状についての耐力算定根拠を示してください。」との指摘を受けました。 どの様に対応するのが良いでしょうか。
A
コボットステンロッドに加わる引張力Nは、次式にて表すことができます。
N=P×SQRT(L^2+h^2)/L ・・・①
N:ステンロッド引張力
P:水平力
L:壁(床)幅
h:壁(床)高さ
ステンロッドの降伏荷重Psは、下式の通りとなります。
Ps=E・ε・A ・・・②
Ps:ステンロッド降伏荷重
E:ヤング率(193000N/mm^2)
ε:0.2%歪み
A:ステンロッド断面積
①②から、ステンロッドが降伏する時の水平力Pyは下式の通りとなります。
Py=(E・ε・A・L)/SQRT(h^2+L^2)
上式に基づき、構面と実験値を添付ファイルの通り整理してみました。
(参考資料)コボット:ブレース耐力データ_20221129